2014年7月22日火曜日

「有名イヤホンを斬る」SHURE SE215SPE-A レビュー

付属品のイヤホンからのステップアップや最近では値上げなどいろいろなところで名前があがる有名イヤホンであるSE215SPE-A。
今回はこのイヤホンをレビューしてみたいと思います。


高音
とにかく「普通」、可もなく不可もなくという感じ
特にこもっているという感じもない

低音
厚めでベースやエレキギターが惹きたつ
×:しかし、量が増えると分離感が損なわれてしまう

輪郭・分離
エッジがたっているという感じはなく普通
×:低音部の印象の通り音が増えるとごちゃごちゃしている感じがする

迫力
そこまであるわけではなく、先端がスパッとまっすぐに切り落とされている感じ
突き抜けるような強さはなくこれも音が多いとどっちつかずに感じられる

奥行き(ステレオ感)
どちらかというと狭い印象
「左から右へ」という表現は左右は良いが中心付近がうまくとらえられない

装着感・遮音性
良いと思います。
しかしながらソフトフォームイヤパッド(付属の低反発)は反発力が(コンプライより)強めなのでサイズが合わないとつらい。
シリコンでも遮音性充分です。外した時にはマウスのカチカチ音さえ敏感に感じます。
またシリコン3サイズに低反発タイプ3サイズも付属してるのがありがたいですね。
IM02だとコンプライはワンサイズしかついてなかったり・・・

ちなみに低音のしっかり度は低反発>シリコンです。

デザイン
SPとかがしてそうなShure掛けに流線型の洗練された形は完成されたスタイルだと思います。
ただロゴの剥げが気になる人には気になる
また、MMCXコネクタを採用のためリケーブルも楽しめるのが良いと思います。

ただ端子部に「Made in China」と露骨にあるのがちょっと・・・

その他
特定の曲のみすごく遠かったりヴォーカル埋まることがある。
本当に一部のみの話なのですが、これには困ったものです。

総評
音質だけを言えば「普通の一言な高音域に少し厚めの低音域、音が多いと破綻する。」
しかし、その裏には絶対的な遮音性によってつくられる「自分だけの空間」が音楽の楽しみを演出してくれます。
だからこそ「一万円以下最強」や付属品からのステップアップモデルとして名前がよくあがるのではないのでしょうか。
そのためよく聴くと・・・これが沼への一歩なのでしょうか

曲との相性
シンプルな構成のバンドは程よい低音が土台が良いと思えました。(例Supercell
ヘヴィメタとか多量の低音がない限りはどれも普通に聴けると思います。


個人的な感想
最近ヘッドホンもだいぶ使ってからIM02に戻ってきていたのですが、久々にダイナミック型のこれを使ってみたら低音部がBAにはないよさな気がしてきてこのままお金があったらD型の某CKRとか某CKMを買ってしまいそうな勢いでした。
やっぱ沼にはまっている気がした・・・笑


レビュー環境
DAP:iPod touch(第5世代)
再生アプリ:UBiO(SE215SPE-A用設定)
ポアアン:無し(遊び半分でかましたら低音すごかったです
音源:アップルロスレス[miwa(女性ヴォーカル/アコギ)、SPYAIR(男性ヴォーカル/ロック)など]
比較対象:ATH-IM02(レビューはこちら
※IMシリーズで本当のライバルはIM70になります